AMA BAW Photo EVENT 2016
尼崎発信の写真イベント「AMA BAW」も、今年で4回目を迎えることができました。今年も例年と同様、タカザワケンジ氏を講師に、講義とポートフォリオレビューを行います。毎年、違った視点で写真史を読み解く内容の濃い講義と、それを基礎においたポートフォリオレビューは、今までの作品に変化を得られる良いきっかけとなるのではないでしょうか。
講師:タカザワ ケンジ
写真評論家・ライター
東京造形大学、東京綜合写真専門学校、東京ビジュアルアーツ非常勤講師
1968年群馬県生まれ。「アサヒカメラ」『IMA」『PHat PHOTO」などにインタビュー、評論、ルポを寄稿。大学、専門学校などで写真史、写真作家論の講義、作品講評を行う。
2007年に「日本カメラ」に1年間、写真家、渡辺克巳の評伝を連載。「芸術新潮」2012年10月号に「破格の写真家 篠山紀信論」を寄稿。
2013年ヴァル・ウィリアムス著「Study of PHOTO 名作が生まれるとき」(ビー・エヌ・エヌ新社)日本語版監修。富谷昌子写真集『津軽』の編集と解説を手がける。
2015年、写真についてのフィールドワークの一環として写真店「CARDBOARD CITY」(TheWhite)を開催。
同時にレクチャー「移動する窓からの眺め」を行う。
そのほかの主な仕事に高梨豊著『ライカな眼』(毎日コミュニケーションズ)の編集、中島らも対談集『なれずもの』(イーストプレス)の撮影。
AMA BAWでのレクチャーは2013年から行っている。
AMA BAW Photo Event 2016 【1日目】
日時
2016年6月18日(土)12:00〜17:00
講師
タカザワ ケンジ Kenji Takazawa
場所
尼崎市中小企業センター(研修室504)/阪神尼崎から遊歩道直結/駐車場あり MAP
料金
講義のみ 3,500円
講義+ポートフォリオレビュー 4,000円
お申込み/お問い合わせ
お名前・ご連絡先(お電話番号・メールアドレス)参加日・参加人数を、メールまたはお電話にてご連絡ください。お問い合わせも受け付けております。(担当:佐野)
メール:seiji@on-and-on-shop.com
TEL:06-6401-6822(10:00〜18:00/土日祝休み)
スケジュール・詳細
12:00〜13:00 展示:Osamu Kanemura's New Work?
ご自由にご覧いただけます
Osamu Kanemura's New Work?
写真はどこまで見れば「見た」と言えるのだろうか。
四角いフレームを一瞥すれば「見た」と言えるのか、細部まで舐めるように見て初めて「見た」と言えるのか、あるいは、見たものを脳で解釈し、言葉にして初めてようやく「見た」ことになるのか。写真と写真作品について書いたり、話したりするうえで、つねにつきまとうのが上記の問いである。そこで今回は写真家の作品を「見る」ことの実践として展示を構成した。対象はタイトルにもうたっている通り、写真家・金村修の作品である。
金村修は1964年生まれ。東京綜合写真専門学校在学中にロッテルダム・ビエンナーレに招待され、その後もニューヨーク近代美術館の「New Photography」展、アルル国際写真祭に招待されるなど、国際的な評価が高く、国内でも土門拳賞、伊奈信男賞などの写真賞を受賞している。同時代の傑出した写真家の一人である金村の作品を、写真機を使って「見る」ことが今回のテーマである。展示は、金村修「System Crash for Hi-Fi」展(2015年6月23日~7月4日、The White[東京])の複写と、金村修の写真集および、金村作品と関連性のある写真集の複写で構成する。なお、本展は今年1月にThe White(東京)で開催された同名展示を踏まえて再構成したものだ。
プリントのディテールと印刷物の全体。両極端ともいえるこの二つの「写真」を「見る」から、金村作品の何が見えてくるのだろうか。
13:00〜15:00 講義:写真とアプロプリエーション(盗用芸術)
この展覧にちなみ、写真を使ったアプロプリエーションについて論じる。ウォーカー・エヴァンスの名作写真を複写したシェリー・レヴィーンの「ウォーカー・エヴァンスにならって」(1981年)はなぜ評価されたのか。つい最近もリチャード・プリンスがインスタグラムの投稿を「作品」にしたことに賛否両論が起こるなど、現代でも引用、盗用はしばしば議論の対象となる。とくに写真は精確な複製が可能なため、アプロプリエーションとは関係が深い。写真による引用、盗用が「作品」となる要件とは?(※ 途中、休憩を含みます。)
15:00〜 作品講評:ポートフォリオレビュー
タカザワケンジ氏による作品講評を行います。ご希望の方は、お申し込み時にご連絡ください。
AMA BAW Photo Event 2016 【2日目】
日時
2016年6月19日(日)12:00〜17:00
講師
タカザワ ケンジ Kenji Takazawa
場所
梅田ロフト3階 ロフトラボ MAP
料金
一般 4,000円+税
学生・リピーター 3,200円+税
お申込み/お問い合わせ
お名前・ご連絡先(お電話番号・メールアドレス)参加日・参加人数を、メールまたはお電話にてご連絡ください。お問い合わせも受け付けております。(担当:佐野)
メール:seiji@on-and-on-shop.com
TEL:06-6401-6822(10:00〜18:00/土日祝休み)
Kenji Takazawa Photo Lecture
写真評論家 タカザワケンジ氏を講師に、講義とポートフォリオレビューを行います。現在「写真作品」がたくさん発表されているなか、アートしての写真の価値はどこにあるのだろうか。 5つの視点から写真を読み解く内容の濃い授業と、その内容を基礎においてのポートフォリオレビューは、今までの作品に変化を得られる良いきっかけになるのではないでしょうか。
スケジュール・詳細
12:00〜15:00 講義:現代写真 5つのアプローチ
美術館、ギャラリー、写真集などさまざまな場所で「写真作品」が発表され、人気を集めている。しかし、新聞や雑誌、広告の写真と比べて、その「良さ」がすっと腑に落ちない場合もあるのではないだろうか。アートとしての写真の価値はどこにあるのか。5つの視点から考える。
1.カメラ
フィルムからデジタルへ。写真表現はどう変わったか
2.美術館
写真をコレクションする美術館が増えたのはこの20年ほどど意外と短い。美術館のなかの写真作品とは。
3.写真集
写真は1点ではなく、複数のまとまりで「作品」となる。名作とされる写真集のどこがすごいのか。
4.アートフェア
たくさんのギャラリーが集い、写真作品を展示、販売するアートフェアとはどういう場所か。
5.フォトフェスティバル
写真作品の発表の場であり、教育、交流、作品批評の場でも写真祭とは。
美術館、ギャラリー、写真集などさまざまな場所で「写真作品」が発表され、人気を集めている。しかし、新聞や雑誌、広告の写真と比べて、その「良さ」がすっと腑に落ちない場合もあるのではないだろうか。アートとしての写真の価値はどこにあるのか。5つの視点から考える。
(※ 途中、休憩を含みます。)
15:30〜 作品講評:ポートフォリオレビュー
タカザワケンジ氏による作品講評を行います。ご希望の方は、お申し込み時にご連絡ください。
AMA BAWとは...
尼崎を拠点とする on and on【オンアンドオン】と、alnair【アルナイル】が主催する写真イベント。 2013年に第一回フォトレクチャーを開催、写真について、様々な視点・観点から読み解き、今よりさらに踏み込んだ写真表現を目指したい方へ向けて、尼崎より発信していきます。
▶ 2015年 AMA BAW 開催レポート
▶ 2014年 AMA BAW 開催レポート
▶ 2013年 AMA BAW 開催レポート